朝起きたとき、「顎がだるい」「奥歯が痛い」「首や肩がガチガチ」、そんなことはありませんか?

もしかしたら、それ、寝ている間に食いしばっているサイン かもしれません。

そして厄介なのは、食いしばりは自分の意思では止められない ということ。

多くの方が「気をつければ治るのかな?」と思いがちですが、実はそうではありません。歯医者さんに勧められてマウスピースをしても良くならない方は必見です。


■ 私自身の経験

私自身、中学生のころから首肩の強いこりに悩まされ、原因不明の不調が慢性化していました。

あちこち治療院に通っても全く良くならず……。色々と探求した結果が「食いしばり」でした。そこに辿り着くまでに数十年の時間を費やしました。

「意識すれば大丈夫」そう思っても、寝ている間はどうやっても理性が効きません。

多くのお客様も同じように無意識の食いしばり が原因で首肩こりや頭痛など、様々な不調を抱えている方がとても多いです。


■ 理性がない時間に「本音」が出る

起きている間は、私たちは理性(前頭前野)が働いているので「我慢しよう」「気にしないでおこう」と感情を押し込めます。

でも、眠っているときは理性がオフになるため、大脳辺縁系(特に扁桃体)が抑えていた感情がそのまま出てきます。

扁桃体は「危険のサイン」以外にも、悔しさ・怒り・我慢・嫉妬など、強い感情があふれたときにも反応します。

そして扁桃体が強い感情の刺激を受けると、身体はその感情のエネルギーに反応して 筋肉をギュッと固める → 噛みしめるという流れが自動的に起こります。

これは身体が悪いのではなく、抑えていた感情が睡眠中に表に出て、身体に反応として現れたものなんです。


■ 食いしばりの根っこには「感情のクセ」がある

扁桃体は、生まれてすぐから働き始めます。
脳がまだ未発達だった小さい頃に感じた

・怖かった感情
・我慢した記憶
寂しかった気持ち
・悔しかった思い

こうした強い感情の記憶(種)が残り続け、大人になっても無意識の反応として現れます。

あなたが苦しんでいる現在の食いしばりは、昔のあなたが感じて残った感情が、今も自動再生されているだけかもしれません。


■ 解決策① 心のクセを修正する

(無意識の感情を書き換える)無意識に残っている「感情の勘違い」を修正すると、扁桃体の過剰反応が落ち着き、自動的に身体がゆるみ始めます。これは 最短で根本に届く方法 です。


■ 解決策② 身体を整えて無意識の緊張をゆるめる

身体からアプローチすることもとても有効です。
・筋肉がゆるむ
呼吸が深くなる
・自律神経が整う
・脳に「安心」の信号が送られる

この“安心信号”は扁桃体の興奮を落ち着かせ、食いしばりのスイッチが入りにくくなります。

だから、心 → 身体 だけでなく、身体 → 心 の両方から変えていくことで、食いしばりは本当に楽になります。


■ 放っておくと…

食いしばりを放置すると、

・首、肩、肩甲骨のこり
頭痛
めまい
・歯の摩耗
・顎関節症
・自律神経の乱れ
睡眠の質低下

など、身体の不調がどんどん連鎖していきます。

「ただのクセ」ではなく、長年の不調のスタート地点 になりやすいのが食いしばりです。


■ あなたの身体は、もっと楽になれます

もし今、

・首肩が常にこっている
朝起きると顎がだるい
常に力が入っている気がする
歯医者で「食いしばってる」必ず言われる

そんな状態なら、身体がずっと緊張モードで頑張りすぎているサインです。

あなたの身体が本来の状態に戻ると自然と身体も心まで軽くなっていきます。

無意識のクセは変えられます。
食いしばりは「ずっと付き合うもの」ではありません◎